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2016

プライベートなとある一日。

CATEGORYつらつら
ふくべでございます。
ドカ雪でしたが、みなさまご無事でしょうか?

今日は古楽のお話。

先日、幼馴染でチェンバリストのMちゃん♀の古楽サロンで開かれた、蓄音機コンサートに、これまた弾かないのにバロック詳しすぎる友人Mくん♂と行ってきました。

プログラムは
ドルメッチ、ウッドハウス、ランドフスカ、シャンピオン、ブリュノール、ファリャ、シュナイダーなどなどの演奏家がバッハやスカルラッティ、ヘンデルなどの曲を収めたレコードを聴く会。

なぜ蓄音機のコンサートなのかというと、戦前に日本ではチェンバロの曲が人気だったそうで、金属でできたモダンチェンバロなんていうのも出てきたそうなんですが、第二次大戦を経てその人気が消えてしまったそうなんです。
戦前に日本で聴かれていた数少ないSPレコード(蓄音機のレコードで、3分しか録れなかったとか)を、これまた1930年イギリス製の蓄音機で聴かせていただきました。
蓄音機のラッパの部分はなんと紙。軽量化のためだとか。

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持ち主はUさんというチェンバロの調律師さんで、古楽史研究家としても活躍されている方が主催で開催されました。
私は初めてお会いさせていただきましたが、この業界では有名な方のようで、とてもマニアック!
Uさんは世界中も飛び回っているようで、どこだったか忘れてしまったんですが、ヨーロッパのどこかの楽器博物館に、バッハ本人が使っていたというチェンバロ?が保存されているそうで、今は弦は張っていないそうですが、説明を聞きながら妄想で頭がいっぱいになりました。

昔はバッハなどのバロックを演奏・録音する人が少なかったそうで、今ではピアノで弾きますが、当時はバロックはチェンバロで弾くもので、ピアノで弾くなんて邪道だ!と言われていたんだとか。
私は今、ちょっとそう思うことがあります。
なぜピアノにバロックを持ってきたのじゃ。

当時の録音技術は当然まだ未熟で、SPレコードを録るのには一発勝負だったそう。
この先、ずっとずっと聴かれ続けることになる演奏を一発で録るそのプレッシャーたるや、大変だったでしょう、と。
興味深く聴かせてもらいました。

この日聴かせていただいたのはほとんどが戦前のもので、当時の雑誌やプログラムなども見せてもらいましたが、音楽雑誌が年間購読で三円何十銭とか。今なら私は100年契約しますけど、その中に蓄音機が広告で150円って出ていて、現在との価値の違いにも改めて驚きました。

コンサートで解説を聞いても平均律の1番以外は演奏家も楽器作家も何一つわからない私に、絶妙なタイミングで補足説明を入れてくれるMくん。

ほかの観客の方々もみなさんマニアックな方ばかりで、わからないのはたぶん私ばかり哉。
友人Mちゃんは「ふくべちゃん、難しかったでしょ?」「よく頑張ったね!!」と都度言ってくれて、どれだけ難しいのかもわからない難しさでしたが、わからないながらもとても楽しい時間でした。
Mちゃんの音高大の同級生でピアニストとして活躍されている方ともお話できたんですが、私はなぜだかとても「趣味でピアノをやってます」と自己紹介することが憚られてしまい恐縮極まれり。
なんでしょう。私は今スランプです。

お客様がはけてから、チェンバロを弾かせてもらったんですけど、弾かせてと言った割に弾けるものがなくて早々に撤収。。。
そうだ、思い出した。私はバロックが苦手。。。

そのあとこの二人の幼馴染と新宿で語り明かす。
Mちゃんが居酒屋に行ったことがないというので、恐る恐るMくんとお店を探して(Mくんと私は二人で道端でも平気な雑草)、毎度おなじみ子供の頃の話から、ピアノ・チェンバロ・今日のコンサートの話・家族の話・これからの話・・・etc
幼なじみたちとはほかのメンバーともちょくちょく会うんですが、話が尽きません。

私はMちゃんのお母上から子どもの頃ピアノを習っていたんですが、この時衝撃の事実を聞いて目からも耳からも全身から何かが剥がれ落ちるというびっくりぽんすぎることがあり、自分ではそれがすっごく面白くて。
今知ることができてよかったー!っていう。

衝撃とか青天の霹靂というほか言葉がなかなか見つからないけど、まさかまさかの事実なのでした。
私と私の母以外はきっとたいしたことではないと思うんですが、青天の霹靂です。

先日のとある楽しい一日でした。



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6 Comments

ね~み♪  

ふくべさん、おひさしぶりです♪

今年もよろしくお願いします(^^)v

ふくべさんの周りは何気にすごい人たちが集まっているんですね~!
チェンバロ奏者さんとか!
弾かないのにバロックに詳しい方とか!(聞き専?)
楽しいひと時でしたね~。

今年の本番曲は大洋に決まりですか?!
あの曲カッコ良いですよね~
わたしもいつか弾いてみたい曲なのです!
ふくべさんならサラッと弾けそうで、仕上がりもバッチリそうで楽しみにしています!
また今年もお会いできると良いですね♪

2016/01/19 (Tue) 13:24 | EDIT | REPLY |   

ふくべ  

ね〜み♪さま

ご無沙汰しておりますー!
こちらこそ、ブログ読み逃げしまくっててすみませんー!
ね〜みさんの更新頻度が素晴らしすぎて、読み逃げも必死。。。
こちらこそ本年もよろしくお願い致します☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

>ふくべさんの周りは何気にすごい人たちが
そうなんです。
私の周りはすごい人が多くて、会話を聞くだけでも楽しいのです。
聞くだけ・・・ですが・・・orz
たまに知ってる単語が出てくると、点が線になりかけていって楽しいです。

今年の本番曲は大洋に決まり、です。
ぜんぜんやってません。どうしましょう。
かっこいいですよね。私も憧れ曲ではあったんですよ。
いつか弾けますように、と思っていて、そのいつかはサラッと弾けるくらいになった頃、と思っていましたが、今になってしまい。
ね〜みさんも大洋やってみたらいいのに。

大洋だけじゃ短いからもう一つやろうと思ってるんですけど、その前に大洋に取り掛かるまでが。
どうしましょう(笑)
ね〜みさんの爪の垢を煎じさせてください。
そんなわけで今年は聞き専で行こうかなとか、そんな年初めです。
今年もどこかベーゼンで会いましょうよ〜!
楽しみにしてます♪

2016/01/20 (Wed) 00:51 | EDIT | REPLY |   

Nemup(ねむぴ)  

なんだか滅茶苦茶マニアックな会ですね~!
ジャンルを問わず(いや多少は問うけど笑)、マニアは大好きです。いろいろ楽しそうに教えてくれる人って愛おしいですよね。
へぇ~チェンバロってすごく人気があったんですね。そういう話、あまり聞いたことなかったです。家でチェンバロ弾いたり習ったりするのに憧れるとかいう話も聞いたことないですよね。ピアノではよく聞く話だけど。日本家屋にはピアノよりチェンバロの方がしっくり合う気がします。

幼馴染さんとご近所で羨ましいです。
私は東北地方なので、なかなか行けません。関東圏内に住んでいる人もいるのですが、全体を把握している人がいなくて。
衝撃の事実、気になります~(ΦωΦ)

2016/01/22 (Fri) 13:50 | EDIT | REPLY |   

ふくべ  

ねむぴさま♪

ねむぴさまのところにコメントしに行こうと思っているうちに、またさらにコメント頂いてしまいました!!!
読み逃げしまくりですみません!!

滅茶苦茶マニアックでしょう〜〜???
本当にわからなくて、友人の適材適所の補足がなければ置いてけぼりになりかねないところでした。
この友人、バロックのクイズ番組とかドレミファドンやったら優勝すると思うくらいマニアックなんです。
私は初めて知るのが楽しくて、一生懸命聞いてみました。

チェンバロが人気だったっていうのも、私も初耳なんですよね。
ピアノをやっていたはずの友人(そりゃもう天才でした)がなぜかチェンバロでプロになっているというのを知ってから、専門でやるものなのか!と思ったくらいで。(←あほ)
それまではピアノをやっている人が、気まぐれで弾く楽器程度の認識(←んなわけない)

ただ、当時チェンバロは弾く人が少なかったようなので、人気だったと言ってもそう広くない世間の話なのかもしれません。

そうだ、これブログに書き忘れたんですが、第二次大戦中ドイツから日本に亡命したチェンバリストのシュナイダーという人が当時新潟で開いたコンサートに三島由紀夫が聴きに来て、素晴らしい!と称賛したことを書き記したものが、ごく最近見つかったらしいです。この日来場していた別の研究家の方が実際に発見したそうで、文豪がチェンバロを認めたことがとても重要なこと!というふうに主催の方がお話しされていて、まったくその通りだなぁ、と感嘆いたしました。あともう一人文豪の関連エピソードがあるんですよー。これはまた今度お話ししますね〜。

チェンバロのほうが日本家屋に合うというのは私も同意です。
友人のこのサロンが、昭和の古民家を使っているので、雰囲気がとても良いんです。

幼馴染はそうですね、なんかあるとすぐ集まったり連絡してるんで、面白いですね。実はうちの旦那も同じ同級生なんで、Mくんも来るからMちゃんのコンサート行くか?と一度は誘ったんですけど、クラシックに興味ないのでいらっしゃりません笑
夜の飲みだけでも来るか?と聞いても「めんどくさっ」という顔になるので二度と誘いません(ΦωΦ)

衝撃の事実、ふふふ・・・( ̄ー ̄ )これも今度お話ししますわよ〜〜

2016/01/22 (Fri) 18:15 | EDIT | REPLY |   

阿部です。  

ちょっと違うので、一言。

三島由紀夫が聴いたチェンバロについて、コメントしていただき、ありがとうございます。
三島由紀夫研究者で、梅岡楽器さんと共同でこの件を発見しました、阿部と申します。
私自身は、新潟出身です。

ただ、こちらで触れていただいた内容について、少し誤解があったようですので、お話させてください。

16~17歳の三島がチェンバロの演奏を聴いたのは、東京です。
シュナイダーは新潟でも演奏していますが、この当時、三島は新潟には来ていません。
おそらく、いくつかの情報がまぎれてしまい、ふくべ様の中で「新潟で聴いた」というふうに記憶されてしまわれたのでしょう。
私の説明も、不十分だったと反省しております。
申し訳ありません。

45歳の三島は、亡くなるちょうど一ヶ月前に、この演奏を思い起こし、美しかったと述べています。
しかも、その音色の記憶は、戦時中に亡くなった友人の思い出と結びついているようです。

だれにも、こういうことがありますよね。
音楽と、懐かしい人との思い出が、強く結びついて蘇るということが。

東京で行われたシュナイダーの演奏会に16~17歳の三島が行き、そこで聴いたチェンバロの音色は三島の記憶の中に美しく残り、当時、親しくしていた友人の思い出と共に、鮮やかに思い起されているのです。
もう死を決意していたはずの三島が、若かった頃を思い出して、しみじみと述べています。

このように、皆様に語り継いでいただけると、本当にうれしいです。
感激いたしました。
私も、これから、この件を論文や本に書いておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

2016/03/06 (Sun) 21:51 | EDIT | REPLY |   

ふくべ  

阿部さま♪

コメントありがとうございます。
その節は本当に貴重なお話しをありがとうございました。

気軽に行ったコンサートで、メモも取らずにうろ覚えでした。申し訳ありません。
ご連絡いただくまでずっと新潟だと思い込んでおりました。
三島由紀夫とチェンバロというとても意外なエピソードでしたので、地名のことはうっかりしてしまいました。
大切な事実なのに本当にすみません。
あの日はとても興味深く、マニアックなお話をたくさん聞けたので、また今後もあのような機会をいただき、貴重なお話を伺えたらと思っています。

本当にありがとうございました。

2016/03/08 (Tue) 22:00 | EDIT | REPLY |   

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